「工芸品 デジタルで本物の証明」
~作品情報を改ざん困難な技術で記録~
2024年4月24日(水)読売新聞(朝刊)にて、当社の取り組みが掲載されました。
当社が、人間国宝などの著名作家約50人と協力し、工芸品の寸法や特徴を高精度3Dスキャナーでデータ化。それら作品情報を、ブロックチェーンと呼ばれる技術で改ざんや複製が困難な状態にして記録、「半永久的に本物であることを証明できる仕組み」を整えている取り組みをご紹介いただきました。
記事中では、アートの世界ではブロックチェーンを使ったデジタル資産の取引が盛んになっており、デジタルだけではなく、リアルな作品でもデジタル証明書を介すれば、いつでも世界中と取引することができることが説明されました。
蒔絵の人間国宝で日本工芸会副理事長の室瀬和美先生からは「我々が作ったものの価値を安心して次の世代につなげていく手段になりうる」
「日本で美術作品は、親から子、孫へと家の中で伝えられてきたが、家族が個の単位になってきている中、第三者にわたる時に安心の担保が必要になる」
また、「日本では、作品を入れる外箱の書き付けが真正性を証明する文化が続いてきたが、海外に対してはもう一つの証明が加わればより安心できる」
と、時代の変化に対応した取り組みの必要性を説いていただきました。
さらに、日本工芸史を専門とする内田篤呉・MOA美術館長からは
「モネの作品に番号が付いているようなもので、作家にとっても購入者にとっても有用な取り組みだ。作品が将来的に価値を増すことになり、こうした動きがより一般化していけばいい」とコメントいただきました。
読売新聞 4月24日(水)朝刊
文化面
